自殺をテーマとして命に向き合った神曲『命に嫌われている。』の歌詞を考察します。

あなたは命とちゃんと向き合えていますか?
死にたいと思ったことはありますか?

強いメッセージ性と心に迫るメロディーで


私はこの考察を書くにあたって何回も聴きなおしました。
いろんな方の歌ってみたも聴きました。
海外の方の反応なんかも見てみました。

いろんな歌い方があっていろんな解釈があります。
でもそれでいいんです。

命ってそういうものだから。


さて、この歌のキーワードになるのは、命、そしてエゴ、矛盾、共感、正しさ、本当に歌いたいことです。

それでは歌の世界へいきましょう!
Let's 深読み!!

✍️目次
・歌リンク
・歌詞
・考察
 ・エゴと矛盾から始まるストーリー
 ・歌のテーマは自殺
 ・伝えたい共感性 君だけじゃないよ
 ・命に怒られてしまう
 ・正しさってなんだろう
 ・
 ・



💜歌リンク


💜歌詞


「死にたいなんて言うなよ。」
「諦めないで生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな。
実際自分は死んでもよくて
周りが死んだら悲しくて
「それが嫌だから」っていうエゴなんです。

他人が生きてもどうでもよくて
誰かを嫌うこともファッションで
それでも「平和に生きよう」なんて
素敵なことでしょう。
画面の先では誰かが死んで
それを嘆いて誰かが歌って
それに感化された少年がナイフを持って走った。

僕らは命に嫌われている。
価値観もエゴも押し付けて
いつも誰かを殺したい歌を
簡単に電波で流した。
僕らは命に嫌われている。
軽々しく死にたいだとか
軽々しく命を見てる 僕らは命に嫌われている。


お金がないので今日も 一日中惰眠を謳歌する。
生きる意味なんて見出せず、
無駄を自覚して息をする。
「寂しい」なんて言葉でこの傷が表せていいものか
そんな意地ばかり抱え今日も一人ベッドに眠る

少年だった僕たちはいつか青年に変わってく。
年老いていつか枯れ葉のように
誰にも知られず朽ちていく。
不死身の身体を手に入れて、
一生死なずに生きていく。
そんなSFを妄想してる

自分が死んでもどうでもよくて
それでも周りに生きて欲しくて
矛盾を抱えて生きてくなんて怒られてしまう。

「正しいものは正しくいなさい。」
「死にたくないなら生きていなさい。」
悲しくなるならそれでもいいなら
ずっと一人で笑えよ。

僕らは命に嫌われている。
幸福の意味すらわからず
生まれた環境ばかり憎んで
簡単に過去ばかり呪う。
僕らは命に嫌われている。
さよならばかりが好きすぎて
本当の別れなど知らない 僕らは命に嫌われている。

幸福も別れも愛情も友情も
滑稽な夢の戯れで全部カネで買える代物。
明日死んでしまうかもしれない。
すべて無駄になるかもしれない。
朝も 夜も 春も 秋も
変わらず誰かがどこかで死ぬ。
夢も明日も何もいらない。
君が生きていたならそれでいい。
そうだ。本当はそういうことが歌いたい。

命に嫌われている。
結局いつかは死んでいく。
君だって僕だっていつかは枯れ葉のように朽ちてく。
それでも僕らは必死に生きて
命を必死に抱えて生きて
殺して、足掻いて、笑って、抱えて
生きて、生きて、生きて、生きて、生きろ。





💜考察


💟エゴと矛盾から始まるストーリー

この歌の問題提起は命に対する人々の考え方に対する問題提起から始まります。

「死にたいなんて言うなよ。」
「諦めないで生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな。
実際自分は死んでもよくて
周りが死んだら悲しくて
「それが嫌だから」っていうエゴなんです。

まずはじめの問題提起は、正しさへの問題提起です。

「死にたいなんて言うなよ。」
「諦めないで生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな。

死にたいと言うことを否定する歌、生きることを励ます歌、これらが正しいことだ、とすることを否定しています。

ではなぜこの正しさが馬鹿げているのか?

それは、実際あなたも「死にたい」っていうでしょ?
あなたも自分自身で死にたいと言うこともあるのに、周りに対しては「死にたいなんて言うなよ。」なんて矛盾してるよね?

「それが嫌だから」っていうエゴでしかない、そんな歌、言葉に正しさなんてない。
これがまず問題提起です。

他人が生きてもどうでもよくて
誰かを嫌うこともファッションで
それでも「平和に生きよう」なんて
素敵なことでしょう。

上記の歌詞は、何故そんな矛盾、エゴを平気で言えるのか?

この問題の根本には本当に命とは向き合っていないという点があげられます。

どこかどうでもいい問題なんでしょ?
あなたはどうですか?




💟歌のテーマは自殺

この歌で描かれている死は、自殺です。

死にもいろんな形がありますが「死にたい」という意志による死についてがテーマになっています。

なので自殺とその自殺を取り巻く環境がこの歌で描かれている内容なのです。

画面の先では誰かが死んで
それを嘆いて誰かが歌って
それに感化された少年がナイフを持って走った。

つまり、上記の歌詞で少年がナイフを持って走ったのは、誰かを傷つけるためのものではありません。

自分を傷つけるために持ったものです。

まるで誰かが死んでそれを嘆いて、そんな美談にしてしまう、そんな歌の影響を受けて、自殺を選んでしまっているのです。

僕らは命に嫌われている。
価値観もエゴも押し付けて
いつも誰かを殺したい歌を
簡単に電波で流した。
僕らは命に嫌われている。
軽々しく死にたいだとか
軽々しく命を見てる 僕らは命に嫌われている。

「誰かを殺したい歌」というのは、攻撃的な歌ということも思えますが、それよりも誰かが死んでしまうことを美談にするような肯定するような歌を流すことも、「誰かを殺したい歌」なのだと思います。

そうでないと「価値観もエゴも押し付けて」との整合性がとれません。

ここで大事なことは「軽々しく命を見てる 僕らは命に嫌われている。」
この歌詞です。

軽々しく命を見てるから、余計に死ぬことを助長しているのではないか?
そんなものが正しいのか?

これを強烈につきつけるメッセージになっていますね。


さてこのサビまでが1番ですが、1番はこの問題提起をパワフルにされています。

まずはこの1番にガツンとやられるのですが、ここからの2番は、さらに聴いている者の奥深くまで入り込んできます。



💟伝えたい共感性 君だけじゃないんだよ

2番は先ほどまでの問題提起からうってかわって、より人に寄り添ってくる歌詞になっています。

お金がないので今日も 一日中惰眠を謳歌する。
生きる意味なんて見出せず、
無駄を自覚して息をする。
「寂しい」なんて言葉でこの傷が表せていいものか
そんな意地ばかり抱え今日も一人ベッドに眠る

この2番では「死にたい」と思う気持ちに寄り添う歌詞になっています。

生きる意味が見出せない。
「寂しい」なんて言葉では表せない。

少年だった僕たちはいつか青年に変わってく。
年老いていつか枯れ葉のように
誰にも知られず朽ちていく。
不死身の身体を手に入れて、
一生死なずに生きていく。
そんなSFを妄想してる

年老いていく時の流れは誰にも共通する運命です。
「誰にも知られず朽ちていく。」その孤独を抱えて、どうしようもない日々を過ごしています。

こういった孤独や苦しみは、具体的ではないのですが、誰もが一度は感じたことのあるものではないでしょうか。

この歌で描かれている「死にたい」という感情は、決して誰かにとって特別なものではありません。

君だけじゃないんだよ。

僕らはみんな共感できる気持ちなのです。






💟命に怒られてしまう

自分が死んでもどうでもいいのに、他人には生きていてほしい。
命に違いはあるの?それって矛盾ですよね。

自分が死んでもどうでもよくて
それでも周りに生きて欲しくて
矛盾を抱えて生きてくなんて怒られてしまう。

また、矛盾しているのはそれだけではありません。

みんなが「死にたい」という気持ちを共感できる。
そして「周りには生きて欲しい」というエゴもまた共感できる。

これってすごく矛盾していませんか?

考察好きとしては、「怒られてしまう」という歌詞に誰に?という問いを投げかけたいところです。

誰に怒られるんだろう?

これはね、意外と単純な答えです。

命に怒られてしまうんです。



💟最難解な歌詞

この歌の中で一番解釈が難しいなと感じたのは、こちらの歌詞です。

「正しいものは正しくいなさい。」
「死にたくないなら生きていなさい。」
悲しくなるならそれでもいいなら
ずっと一人で笑えよ。

この短いフレーズなのですが、この歌詞、実はこの4文でこれまでの歌詞の要約になっていると考えられます。


「正しいものは正しくいなさい。」
「死にたいなんて言うなよ。」
「諦めないで生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな。
正しいなんて馬鹿げてるよな、と矛盾しているように見えるのですが、ここまでの流れからいって歌の意味的に「」の中の言葉を否定する内容になっていますので、実際は

「正しいものは正しくいなさい」
なんて馬鹿げてるよな?というような意味と考えます。


「死にたくないなら生きていなさい。」
不死身の身体を手に入れて、
一生死なずに生きていく。
そんなSFを妄想してる
ここも先ほどと同様に「」の内容は否定するので、
「死にたくないなら生きていなさい。」
なんて馬鹿げているよな?という内容です。

そもそも上記の引用した歌詞にあるようなこんな妄想をするということは、実は死にたくはないんです。

だって本当に死にたいんだったらこんな妄想をするはずがないから、永遠にいきていくなんて考えないからです。

では何故生きていなければならないのか?
その理由は「死にたくないなら」なのか?
それはおかしいのではないでしょうか。



悲しくなるならそれでもいいなら
「寂しい」なんて言葉でこの傷が表せていいものか

死にたいという感情、それは寂しさや悲しさといった苦しみからきています。
「この傷が表せていいものか」=理解なんてしてもらえない。
という意味なのですが、これも実は矛盾した気持ちなのです。

理解してほしい、けど理解されるわけがない(してほしくない)

こんな矛盾を抱えて意地になってしまっているのです。

そんなに意地になるぐらいなら


ずっと一人で笑えよ。
そんな意地ばかり抱え今日も一人ベッドに眠る

矛盾を抱えて意地になってしまっている限り、救いを求めているくせに、
差し出された手を振り払ってしまうような状態になってしまっています。

君も変わらないければいけない
そんな気持ちがこの「ずっと一人で笑えよ。」には籠もっているのです。

この次のサビはこの4文をさらに詳しくしています。

僕らは命に嫌われている。
幸福の意味すらわからず
生まれた環境ばかり憎んで
簡単に過去ばかり呪う。
僕らは命に嫌われている。
さよならばかりが好きすぎて
本当の別れなど知らない 僕らは命に嫌われている。

💟本当に歌いたいもの

この歌は矛盾にまみれています。

自分は「死にたい」のに他人には生きて欲しい
死にたいけど死にたくない
理解されたくないけどわかってほしい

とにかく矛盾だらけです。

そんな矛盾だらけの中で本当に歌いたいものはなんだろうか?
それがこの歌が本当に伝えたいことです。

幸福も別れも愛情も友情も
滑稽な夢の戯れで全部カネで買える代物。
明日死んでしまうかもしれない。
すべて無駄になるかもしれない。
朝も 夜も 春も 秋も
変わらず誰かがどこかで死ぬ。
夢も明日も何もいらない。
君が生きていたならそれでいい。
そうだ。本当はそういうことが歌いたい。


この歌詞ではここまでの歌詞と同様、いかに人生とは矛盾だらけであることを改めて指摘しています。

明日死んでしまうかもしれない。
すべて無駄になるかもしれない。
滑稽な夢の戯れで本当に価値があるかもわからない。
未来なんて真っ暗かもしれない。


そんなことはわかってる!


どんなに無価値でも未来がなくても
君が生きていればそれでいいんだ。


本当に歌いたいことは、生きていればそれでいい、たったそれだけのことなのです。


💟歌のメッセージ

この歌は、君は命とちゃんと向き合っているのか?という問いから始まっています。


生きているのは何故なのか?

それに理由や希望も必要ありません。

理由や希望、未来がないから死にたいのではなく

死にたくないから生きているのではなく


生きたいから生きていると言え。

理由や希望ではなく、命そのものを見て欲しい。

それがこの歌のメッセージです。




🦉Special Thanks

いつも読んでくださる皆様ありがとうございます!
日頃の感謝をこめて、応援してくださる皆様の歌ってみたをご紹介させていただきます!

🎤UtaUneKo(うたうねこ)さん





🐦️Twitterで気軽に絡んでください✨
更新情報や紹介をつぶやいております。
フォローよろしくお願いいたします!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓


ブログランキングに参加しています!
ぜひぽちっと応援いただけると嬉しい限りです💖
何卒お願いいたします🙇‍♀️!!↓↓↓
にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村