歌詞考察:歌を読む

素晴らしい歌のよさをもっと知るために 一緒に歌詞を"読み"ませんか? どこよりも深い考察を楽しむブログです。

歌詞からストーリーを"読み解く"楽しみ方をご紹介しています。

カテゴリ: YOASOBI

きっと紅白でも流れそう。あなたにできることを未来のために誰かのためにしよう、YOASOBIとNHKからSDGsについてのメッセージです。

『ツバメ』はNHKが子ども向けのSDGsについて取り扱う番組『いろとりどり』のテーマソングとして、たくさんの応募作として集められた原作の中から15歳の乙月ななさんの作品が選ばれ、それを原作として生まれた曲です。


簡単に見ると、環境や人の営み、自分にできることはなんだろうと考える、小さな子でもわかりやすく触れやすい内容になっているのですが、

さらに深く読み込むと自己犠牲、性善説、ペイフォワード、伏線の張り方など大人でもしっかり考えさせられる内容でした。

大人でも知っている『幸福な王子』が登場したり、教育的にも歌だけではなく原作までぜひ読んでみていただきたいです。

とにかくNHK、教育という意味で見てもとても良い歌!
個人的に紅白できっと歌われるのでは!?と予想しています。

今日は、ぜひ原作を読んでみたい!
となるように、はるお的に考察をしつつ、もし授業ではるおがこの歌と原作について語れと言われたらさらなる深読みを指摘するよ!という内容でお送りしたいと思います。

それでは、let's深読み!


✍️目次
・歌リンク
・歌詞
・考察
 ・ストーリー考察
 ・『ツバメ』の原作
 ・もうひとつの原話
 ・もし授業でツバメを考察するなら


🐦️歌リンク


🐦️歌詞

煌く水面の上を
夢中で風切り翔る
翼をはためかせて
あの街へ行こう
海を越えて


僕はそう小さなツバメ
辿り着いた街で触れた
楽しそうな人の声
悲しみに暮れる仲間の声


みんなそれぞれ違う暮らしの形
守りたくて気付かないうちに
傷付け合ってしまうのはなぜ
同じ空の下で


僕らは色とりどりの命と
この場所で共に生きている
それぞれ人も草木も花も鳥も
肩寄せ合いながら
僕らは求めるものも
描いてる未来も違うけれど
手と手を取り合えたなら
きっと笑い合える日が来るから
僕にはいま何ができるかな


誰かが手に入れた豊かさの裏で
帰る場所を奪われた仲間
本当は彼も寄り添い合って
生きていたいだけなのに


悲しい気持ちに飲み込まれて
心が黒く染まりかけても
許すことで認めることで
僕らは繋がり合える


僕らに今できること
それだけで全てが変わらなくたって
誰かの一日にほら
少しだけ鮮やかな彩りを
輝く宝石だとか
金箔ではないけれど
こんな風に世界中が
ささやかな愛で溢れたなら
何かがほら変わるはずさ
同じ空の下いつかきっと
それが小さな僕の大きな夢

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/yoasobi-with-midories/tsubame/

🐦️考察

🐣ストーリー考察

歌詞のストーリーは、ツバメが海の上を飛んで渡っているシーンから始まります。

歌の主人公はツバメで、これは原作のストーリーと同じです。

たどり着いた街で、楽しそうな人の声が聞こえる一方で、同族であるツバメの悲しそうな声が聞こえます。

なぜ悲しんでいるのか?
原作では人によって巣が壊されたというツバメの苦悩と主人公がそれに対して「悪い人間だけじゃないよ」というシーンもあり、そこはぜひ原作をご覧ください。


歌のなかではこのツバメを悲しくさせてしまったものを
みんなそれぞれ違う形の暮らし

として落とし込んでいます。

決して悪意があって傷つけたものではなく、それぞれが暮らしているなかで生まれる軋轢や、違いが原因としているのです。

誰かが手に入れた豊かさの裏で
帰る場所を奪われた仲間
本当は彼も寄り添い合って
生きていたいだけなのに

悪意があるわけではない、でも寄り添いあって生きていたいだけなのにうまくいかない

ここにはつまり
相手への思い遣り、気づきが必要ということです。

この気づきこそ歌のテーマのひとつであると思います。

また、このような問題が起きたとき、必要なことは争いではなく「許し」だとしています。

これもまた歌の中の大きなメッセージですね。
悲しい気持ちに飲み込まれて
心が黒く染まりかけても
許すことで認めることで
僕らは繋がり合える

違いがある、それに傷つけられる。
でもそれを許す。
そして認めあえる。

許しあおう、認め合おう

そしてもうひとつのメッセージがでてきます。

僕らに今できること
それだけで全てが変わらなくたって
誰かの一日にほら
少しだけ鮮やかな彩りを
輝く宝石だとか
金箔ではないけれど
こんな風に世界中が
ささやかな愛で溢れたなら
何かがほら変わるはずさ
同じ空の下いつかきっと
それが小さな僕の大きな夢

今できることで全てが変わらなくてもいい

小さなこと、少しのことだけでいい

これがもうひとつのメッセージです。

決して無理をしなくていい、自分にできることでいいというメッセージですね

この歌詞を通して愛ってなんだろう?
と考えるきっかけにもなるのも、とても面白いです。

皆さんは愛とはなんだと思いましたか?


さて、ここから原作にふれつつ世界観を深めていきましょう。


🐣ツバメの原作

この『ツバメ』の原作となった物語は『YOASOBIとつくる未来のうた』でグランプリに選ばれた15歳の乙月ななさんによる『小さなツバメの大きな物語』です。

NHK公式サイトから読むことができます↓

物語は、渡り鳥のツバメが汚れていく海や貧富の差のある人間の営みを観て、小さな自分たちなりに何かできることはないかと考え行動します。

しかし、単純なストーリーではありません!


ツバメは途中で人間によって巣が壊されたツバメと出会います。
「人間なんか、いなくなっちゃえばいいのに‥」
木を減らすのもゴミを増やすのも動物を殺すのも人間とききます。

しかし主人公のツバメはいつも自分の住処である日本の街で優しい人間と暮らしていました。

だから優しい人間もいると信じられており、その信じる気持ちがあったからこそ、小さな自分でもできることをしたい、という行動に繋がっているのです。

こんな風に世界中が
ささやかな愛で溢れたなら
何かがほら変わるはずさ
同じ空の下いつかきっと
それが小さな僕の大きな夢



YOASOBIさんから歌についてのコメントや、原作者である乙月ななさんのコメントなどもあります。

こちらからぜひご覧ください↓


🐣もうひとつの原話

この原作の中に『幸福な王子』という物語が登場しており、原作のストーリー上、重要な役割を持っています。



『幸福な王子』概要
金色に輝く王子の像が、越冬のためにエジプトに渡ろうとするツバメを使いにして、貧しく不幸な人々のために自らが纏う宝石や金箔を分け与える物語

幸福な王子は言ってしまえば自己犠牲の物語です。

『ツバメ』の物語では、この物語について引用しつつ、幸福な王子のように自分たちにできることはなんだろう?と考えていきます。

ツバメは幸福を運ぶ鳥だ、と信じている女の子、その女の子の期待に応えるためにツバメはとある行動をとります。

それは、犠牲を伴うものではなく、自分たちにできる範囲のことでした。

こういったところもSDGsについてできる範囲のことを、無理のないことをしよう、というメッセージになっているのではないでしょうか。


『ツバメ』歌詞中でもこの『幸福な王子』をモチーフにしているだろうと思える箇所があります。

僕らに今できること
それだけで全てが変わらなくたって
誰かの一日にほら
少しだけ鮮やかな彩りを
輝く宝石だとか
金箔ではないけれど



🐣もし授業でツバメを考察するなら

もし、この『ツバメ』が音楽の授業や道徳の授業で取り上げられたとしたら、上記までのような内容で『ツバメ』を褒めることもしつつ、さらに踏み込んだ観点からの考察を加えたいですね。

(はるおはすぐに人と違うことをしたがるので、本当に学校でこの歌をとりあげられた際、この考察を参考にすることは良いのですが、責任は一切おいませんよ!笑)



原作に沿ってつくられているYOASOBIさんの『ツバメ』ですが、個人的に少し原作と違うけど仕込んで欲しかったな~?、いやもしかしたらすでに仕込まれているのかな~?と思う点がはるお的に2点あります。


それはどちらも【ツバメ】という鳥、モチーフが考察のきっかけとなって考えられます。



ツバメは渡り鳥、それに『幸福な王子』的な幸福を運ぶという点を、この歌の原作では取り上げ、ゆえに歌でもこの特徴を元にストーリー展開がされていました。


しかし、ツバメについて日本にはそれ以外の逸話やイメージもあります。
それが、
①帰巣本能
②雨

この2点になります。
それぞれ解説しますね。

帰巣本能

ツバメは渡り鳥であり、冬は海を渡って暖かいところへいき、春に家の軒先へ帰ってくる

そんな逸話、小さい頃にきいたことありませんか?

日本のとりわけ田舎ではツバメにこのイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

この『ツバメ』の物語も根底にこのイメージがあります。

日本で暖かい人間と暮らしてきた主人公のツバメだからこそ、優しい人間を知っているから、酷い人間だけではない、自分たちにも何かできるはず、と考えに繋がっているのです。

これは性善説に基づいているとも言えます。

『ツバメ』の物語の中でなぜツバメが良い人間がいると思えていたのか、そしてなぜ人間のために何かしてあげようと思えたのか?

ツバメが人間に対してそういう良いことをすることで何かメリットがあるわけではありません。

ただ、自分が育った住処の人間から受けた優しさ、そういった恩を別の形で別の人に渡しているのです

ペイフォワードですね。



ことわざに”ツバメが低く飛ぶと雨”という言葉があります。

これ、実際に天気と関係あるのですが、わりとイメージとして定着しているものだと思います。

そして雨と言えば涙や苦難のイメージもあります。

『ツバメ』歌の冒頭で

煌く水面の上を
夢中で風切り翔る
翼をはためかせて

ツバメが海の水面の上を飛ぶ情景が思い浮かびます。

ツバメの飛んでいる高さについては触れられていないものの、水面、という言葉から水面近くを飛んでいるのではないか?と思えます。


この冒頭のあとで、ツバメは苦難苦悩と直面します。

辿り着いた街で触れた
楽しそうな人の声
悲しみに暮れる仲間の声
悲しみに暮れる仲間の声、帰る場所を奪われた仲間

そこからツバメは僕らにできることをする、と明るく未来に向かっていきます。


さて、この未来に向かっていく歌のストーリー、明るい未来になったのでしょうか?

個人的にですが、雨は去った、晴れた、という意味で「ツバメが高く飛ぶ」様子が描かれていたのであれば、また面白かったなと考えています。

しかし、低く飛んでいたツバメは街にたどり着き、その後は誰にもわかりません。

まだ雨がやってくるのか?晴れるのか?

これはSDGs、日々暮らしているみんなの未来だから、まだわからない、ということではないでしょうか?







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YOASOBIのAyaseさんによるボカロ曲!シネマ!
まるでYOASOBIのここまで駆け上がってきたサクセスストーリーがそのまま歌となったような歌詞です!

きっとAyaseさんにとってもこの歌は特別なのではないでしょうか。

今日はこの『シネマ』を考察していきましょう!
let's 深読み!



✍️目次
・歌リンク
・歌詞
・考察
 ・歌のストーリー
 ・特別な平凡な仕掛け
 ・人生はデタラメなシナリオ
 ・特別も平凡も選べる人生
 ・歌の意味



🎥歌リンク


🎥歌詞



誰もが突然に始まった
デタラメなシナリオの上で
それは映画のような
まるで映画のような
どこにでもあるストーリー

間違いだらけの道のりだ
丸付けられるのは幾つだ
何が良くないのか
何処が良くないのか
そこまで教えてくれよ

明け方の妄想
貴重な逃避行と
勘違いの英雄ごっこ
もう渋滞してんだ
どうしようもこうしようもないよな
こんなはずじゃなかったよなって
どんなはずだったんだよなって
思えば思うほど

いやこれじゃないない
ハマり悪いよな
向いてないない
今すぐ辞めてしまうか
そりゃないない
いつになれば僕は
主役になれるんだろうな

足りなくなる度笑ったり
増えた荷物数えては泣いたり
期待するほどでもなくがっかり
責めることすらできず悩んだり
燦然と輝く街の灯り
散々だって顔の通りすがり
始めるなら今!そうだな
またやろう…

これじゃないない
ハマり悪いよな
向いてないない
今すぐ辞めてしまえば
でも何万回と繰り返した
明日に期待してしまうんだ

明け方の妄想
貴重な逃避行と
勘違いの英雄ごっこ
もう渋滞してんだ
どうしようもこうしようもないよな
あの頃は確かにあったんだ
描き出したものがあったんだ
いつの間にか僕は

誰もが突然に始まった
デタラメなシナリオの上で
何かを演じるの?
誰かを演じるの?
そんなわけがないだろ

まだこれじゃ…
まだここじゃないない
終わりじゃないから
向いてないない
なら書き変えてしまえよ
ほら大体
いつもいつでもきっと
主役は僕だけだろ

いつの日かバイバイ
終わりはくるから
拍手喝采
笑顔でカーテンコール
変えたい未来はここにあった
思うままに好きなように
これはそうだ
最底辺から駆け上がった
映画のようなストーリー


引用:https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/44078.html


🎥考察

📺️ストーリー

この歌のストーリーは、歌詞中にある「映画のようなストーリー」に憧れている主人公「僕」の物語となっています。

「僕」がどんな人間なのか?
どんなことをしている人なのか?
詳しいことは明示されていません。

僕は日々理想と現実のギャップに悩んでいます。
本当はこんなはずじゃなかった。

しかし、本当は、、という考え方自体が間違っていたのです。

自分のストーリーは自分で変えられる。

映画のようなストーリーを書くのは自分自身であると気づいたとき
僕の底辺から成り上がる映画のようなストーリーになったのです。


📺️特別な平凡な仕掛け

まずこの歌の冒頭ですが、ここから実は問題提起がはじまっています。
誰もが突然に始まった
デタラメなシナリオの上で
それは映画のような
まるで映画のような
どこにでもあるストーリー


この冒頭について、そのまま読んでいくと気にならない人もいるかもしれません。

しかし、ここでは矛盾が起きているのです。

「まるで映画のような」という表現は、映画のような英雄譚であるとか、特別なものを想像させますよね。


一方で、「誰もが」「どこにでもある」という表現は、特別ではない、凡なものという意味を指します。

歌詞中にある「映画のようなストーリー」に僕は憧れているので、どちらかというと平凡でありながら特別なものに憧れています。

なので、「まるで映画のようなどこにでもあるストーリー」を意味通りに表すと

まるで特別な平凡なストーリー

このようになるわけです。

矛盾していますよね。


ここにこの歌の仕掛けがあるのです。


この仕掛けが歌全体の意味に関わってきているのですが、紐解くヒントは「デタラメなシナリオ」にあります。
誰もが突然に始まった
デタラメなシナリオの上で
何かを演じるの?
誰かを演じるの?
そんなわけがないだろ

📺️人生はデタラメなシナリオ

「デタラメなシナリオ」とは、先ほどの特別な平凡な矛盾をしている映画のようなストーリーのことをさしていると思われます。

つまり、本当は映画のように盛り上がりがあったりヒロインがいてモテモテだったり世界を救ったりとそんなストーリーのシナリオのはずなのですが、、

実際は平凡で特別なことはなく、特別に憧れているがゆえに孤独で不安な日々を過ごしています。 

いやこれじゃないない
ハマり悪いよな
向いてないない
今すぐ辞めてしまうか
そりゃないない
いつになれば僕は
主役になれるんだろうな

この映画のようなストーリー、主人公自体は僕のはすなのです。

しかし、そんな孤独で不安な日々を過ごすうちに、僕はいつしか、僕自身が主人公であるということよりも、僕が理想とする主人公像(架空のもの)が主人公なのである、そうでなければ主人公ではないのだ、という勘違いをしてしまいます。


僕の最大の苦しみ、そしてこんなものはデタラメなシナリオだ、と言ってしまう理由はここにあるのです。

僕は理想ばかりを追い求めて不満を言うばかりだったのでした。



📺️特別も平凡も選べる人生

不満を言うばかりだった僕ですが、歌の中で成長します。

それがこちらの歌詞です。
まだこれじゃ…
まだここじゃないない
終わりじゃないから
向いてないない
なら書き変えてしまえよ
ほら大体
いつもいつでもきっと
主役は僕だけだろ


そうです。
今まで架空のシナリオに沿って動いている、理想のシナリオではない、と受動的な存在となってしまっていた僕ですが

本当は主役とは僕で、そもそもこのシナリオは書き換えることができるのだ、ということに気づきました。
いつの日かバイバイ
終わりはくるから
拍手喝采
笑顔でカーテンコール
変えたい未来はここにあった
思うままに好きなように
これはそうだ
最底辺から駆け上がった
映画のようなストーリー


ラストの歌詞では、これは僕自身が思い描く新しい理想のシナリオであり、覚悟のセリフというところでしょう。


「いつの日かバイバイ終わりはくるから」
これは死を意味しています。

拍手でカーテンコール、これも終わりを意味しており、死の瞬間を示唆しているのでしょう。

最後のその瞬間まで、映画のようなストーリーは続いていくのです。

この歌では
「これはそうだ 最低辺から駆け上がった映画のようなストーリー」で閉められています。

この歌詞の、駆け上がった、と過去形になっているところが面白いんですよねー。

なぜかというと?


📺️YOASOBIのストーリー?

「駆け上がった」というのは過去形での表現です。

今までの歌の流れからすると、「駆け上がる」という現在形の表現、そしてこれから未来が変わっていくのだ、という方が時間軸的にも正しいのでは?と思えるのです。
 
ちなみに歌詞中の「変えたい未来はここにあった」の、あった、は悩み苦しんでいる今だけど、その今を変えることで未来になるのだから、気づいていなかった未来はここにあったのだ、という意味が通っています。


「駆け上がった」という過去形になっている理由はふたつ考えられます。


ひとつは、今と未来は同じものなのだという意味を踏襲して、駆け上がったという過去形にすることで、今はそうでなくても、必ず駆け上がった未来(今)というもう実現しているのだ(絶対実現させる)、という強い決意を表現しているのだ、と考えられます。

駆け上がった未来に繋がっているのだから、今絶対に駆け上がらなければならない、という逆説的な表現です。


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もうひとつは、実はこの歌、Ayaseさんの人生感?もしかして売れていない前に作られた歌をここだけリメイクした?というような仕掛けも妄想できます。

YOASOBIとして今一番のブームとなっていると言っても過言ではない露出をしているのですが、

この歌自体は、実はAyaseさんが売れない時期に作られ、「駆け上がる」というストーリー、想いを込められて作られているが、発表されないうちにYOASOBIとしてメジャーな活躍をするようになった、という特別な曲なのではないでしょうか?

YOASOBIがメジャーで広まるきっかけになったのも『夜に駆ける』です。

「駆ける」と「駆け上がる」どこか意図的なメッセージがあるように思えます。

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このもうひとつの説については、信じるも信じないも、あなた次第です。


📺️歌の意味

この歌は、僕という主人公がいますが、この僕はどんな人にも当てはまっているものでしょう。

平凡な日常を送っている誰もが、本当は映画のような特別なストーリーを送っているのです。

しかし、そのストーリーを特別なものとするのか、平凡なものとするのかは、本人の行動、未来の描き方次第なのです。

ストーリーをただ受け入れるだけが人生ではありません。

人生は書き変えていくものです。

主役はあなただ。







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フジファブリック怒涛のコラボ曲を発表!
その中でも最近話題のYOASOBIのボーカル幾多りらさんを迎えたこの曲は、今かなり注目されています。
この歌は切ないラブソングです。
儚い瞬間を大切にする男女の熱くも切ない恋心が描かれています。
王道なラブソングでありながらその描き方がとても美しく面白い。
儚さと切なさと甘さ、そのバランスをどうぞお楽しみください。
Let's 深読み!


✍️目次


・歌リンク
・歌詞
・考察
 ・超純愛ストーリー
 ・浅き夢見し酔いもせず
 ・恋はエゴイズム
 ・どれが誰のセリフか?
 ・たりないすくないものは?

🌃歌リンク

🌃歌詞

作詞:加藤慎一 作曲:加藤慎一
この世の終わりってあるかな?
宵の切れ端に投げかけたら
甘い吐息と静かな声に心奪われて

だらしない影 揺れる照明
偽りではない僕の証明
浅き夢みし酔いもせずと言えはしないよ

もっともっと 伝えて何度でも たりないすくない
あなたへの愛を怠ったりなんてしない

眠気と裏腹にまた温もりを探してた

絡まるほどに高まるモードは2人燃ゆるエゴイズム

ずっとずっと 時間よ止まれと ぎゅっと抱きしめた
泡沫の夜でもこの瞬間が全て

知ってた?本当の私はちょっとだけずるいよ

戸惑ってしまうけど

指先が触れ合えば

もっともっと 伝えて何度でも たりないすくない
あなたへの愛を怠ったりなんてしない

ずっとずっと 時間よ止まれと ぎゅっと抱きしめた
泡沫の夜でもこの瞬間が全て

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/fujifabric/tarinai-sukunai-feat-ikuta-lilas/



🌃考察

❤️超純愛ストーリー

登場人物は僕と私の2人です。

この歌は2人が愛し合いながらも、いつか別れがきてしまうのではないか、という不安に怯え、お互いの愛を確かめ合い続けるという歌になっています。

意味深な歌詞が用いられ、どこか不安定で儚げな雰囲気をうまく映し出しています。

冒頭から意味深ですが、実は甘々な歌詞ですね。
この世の終わりってあるかな?
宵の切れ端に投げかけたら
甘い吐息と静かな声に心奪われて

「この世の終わりってあるかな?」
これはどちらかの台詞と考えられます。
すると、「宵の切れ端」真っ暗な中で一部だけ光っている、あるいは光が当たって見えるところを意味しており、つまりは相手の顔がうっすらと見えていることを想像させます。

「甘い吐息と静かな声に心奪われて」
何があったかは各々の妄想力で
言葉を交わしたと考えるもよし、もう寝ている息遣いと考えるもよし、キスと考えるもよしです。

とにかく、意味深に描いているのですが甘々なシーンから描かれています。



❤️浅き夢見し酔いもせず

だらしない影 揺れる照明
偽りではない僕の証明
浅き夢みし酔いもせずと言えはしないよ
「浅き夢見し酔いもせず」という、”いろはうた”からの引用がされています。
この言葉の意味は、”儚い夢など見ず酒に酔ったりもしないよ”という意味です。
僕のこの歌詞では、「と言えはしないよ」と、この言葉を否定しているので、伝えたいことは、
”僕は儚い夢を見る”ということです。

つまり、あなたと僕との恋愛関係、その儚い関係、儚い夢を僕は見続けていたいんだ、というロマンチックなセリフになっています。


❤️恋はエゴイズム



さて、「浅き夢見し酔いもせず」は、いろは歌からのいわばパロディみたいなものともいえますね。
実はもうひとつパロディ的な表現があります。
それがこちら↓
絡まるほどに高まるモードは2人燃ゆるエゴイズム

さてこちらは何のパロディだと思いますか?

意図したパロディではないかもしれませんが、私はこの名曲を思い出しました。
恋なんていわばエゴとエゴのシーソーゲーム

名曲、Mr.Childrenの『シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~』です。
もしかしたら、最近の若いYOASOBIさんファンの方はわからないかもしれませんが、ぜひぜひ聴いてみてくださいね。

恋はエゴイズムとは、あなたのことが好き、付き合いたい、一緒にいてほしい、相手のことが好きな感情を元にしたこれらの気持ちですが、実は相手の気持ちとは違う、あくまでも自分の気持ちです。
相手は本当は嫌かもしれない、迷惑かもしれない、そんな不安を常に抱えています。
それでも恋は、それでも好きという気持ちを伝えていかなければ進んではいけないものです。

だから”恋はエゴイズム”。エゴとエゴのシーソーゲーム。



❤️どれが誰のセリフか?

この歌は僕の歌?それとも私の歌?
歌のパートからみてみると、どれが誰のセリフなのか、よくわかります。
それぞれ色分けしてみました。
ぜひカラオケの参考にしてみてください。
女性パート
男性パート
2人パート
↓↓↓↓↓↓↓↓
この世の終わりってあるかな?
宵の切れ端に投げかけたら
甘い吐息と静かな声に心奪われて

だらしない影 揺れる照明
偽りではない僕の証明
浅き夢みし酔いもせずと言えはしないよ

もっともっと 伝えて何度でも たりないすくない
あなたへの愛を怠ったりなんてしない

眠気と裏腹にまた温もりを探してた

絡まるほどに高まるモードは2人燃ゆるエゴイズム

ずっとずっと 時間よ止まれと ぎゅっと抱きしめた
泡沫の夜でもこの瞬間が全て

知ってた?本当の私はちょっとだけずるいよ

戸惑ってしまうけど

指先が触れ合えば

もっともっと 伝えて何度でも たりないすくない
あなたへの愛を怠ったりなんてしない

ずっとずっと 時間よ止まれと ぎゅっと抱きしめた
泡沫の夜でもこの瞬間が全て


このパートわけと歌詞を読むとよくわかりますね。
男性、女性、両方がそれぞれの恋心をもってお互いに愛し合い、そして儚い瞬間を大切に想っています。


❤️たりないすくないものは?

タイトルでもある「たりないすくない」という言葉、歌詞の中で歌われています。


歌詞からみると、ひとつは愛を何度伝えても伝えたりないすくない、愛をもっともっと、という意味になっています。
もっともっと 伝えて何度でも たりないすくない
あなたへの愛を怠ったりなんてしない
そしてもうひとつ意味がありますね。
それは時間がたりないすくない。
これからもずっと2人で一緒にいたい。
ずっとずっと 時間よ止まれと ぎゅっと抱きしめた
泡沫の夜でもこの瞬間が全て
お互いに想い合っているふたりですから、きっとこれからも幸せな時間が続くと思えてしまいます。
しかし、そんなふたりでも油断しない、この瞬間を大切にしなきゃいけない、それが恋愛の難しさなのかもしれませんね。


✍️あとがき


この歌の背景をいろいろと妄想することもできます。
例えば、許されない恋なんじゃないかとか、そんなこととかも想像することもできます。
しかしそれはあまりに不躾なものに思えます。
この歌は、少年少女が大人になる合間にあるような切なくて儚い恋を描いていると思います。

事実、加藤慎一さんが語った、幾田りらさんへのコメントには
女性と少女が混在する人物のイメージにバッチリ嵌っていてこれ以上ない仕上がりになりました!
とあります。

ぜひぜひ、この素敵なデュエットソングを聴いて、歌って、お楽しみください!



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