歌詞考察:歌を読む

素晴らしい歌のよさをもっと知るために 一緒に歌詞を"読み"ませんか? どこよりも深い考察を楽しむブログです。

歌詞からストーリーを"読み解く"楽しみ方をご紹介しています。

タグ:Eve

『群青讃歌』は、Eveさんから頑張っている人へのメッセージソングです。
アニメーションMVのストーリーはちょっと『魔女の宅急便』っぽくもあり、そこも見所です。


この曲はスマホゲーム「プロジェクトセカイ」のアニバーサリーソングとして収録され話題となりました。

映像クリエイターとタッグを組んで製作されたアニメーションMVは、現実と非現実が交差するような美しい世界観のなかで歌が流れます。



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今回はMVはあえて置いておいて、歌詞の世界観だけを読み解いていきたいと思います。


さて、『群青讃歌』の讃歌とは、賛美する歌です。

頑張る人の今を、頑張っている、苦しんでいる、その今を肯定するメッセージがこもっています。

「間違っていないよ」「自分も通ってきた道だよ」

元気になれる、エネルギーがもらえる、歌の世界観に潜っていきましょう!

Let's 深読み!



✍️目次
・歌リンク
・歌詞
・考察
 ・重要な音表現
 ・エネルギッシュな情景
 ・決別と覚醒の歌でもある
 ・諦めてしまうことはマイナスじゃない
 ・これはEveさんからのメッセージソング


💙歌リンク


💙歌詞

繋がっていたいって 信じられる言葉
だってもう昨日の僕らにおさらば
青い春を過ごした 遠い稲妻


さっと泣いて 前だけを向けたら
きっとどんなに楽になれていたろうな
この心を揺らした 一縷の望みは


ないものねだりは辞めた 未完成人間
素晴らしき世界だけが 答えを握ってる


諦めてしまうほど この先沢山の
後悔が君を待ってるけど
もうない 迷いはしないよ
この傷も愛しく 思えてしまうほど
重ねてしまうよ 不格好なまんまでいいから
走れ その歩幅で 走れ 声 轟かせてくれ
期待と不安を同じくらい抱きしめて
君と今を紡ぐ未来照らして


顔も名前も知らない僕たちが
たった1つの音をかき鳴らす
いたずらみたいな奇跡のような刹那


あっという間に流れる時が
ありのままで在り続ける怖さが
失った時間は取り戻せないけれど


過去を振り返ってばかりじゃ 泣いたっていいんだ
悔しさと痛みだけが 君を肯定するから


大人になったら 忘れてしまうの
君との約束をした場所は
もうない 覚えていたいよ
思い出も愛しく 思えてしまうほど
重ねてしまうよ 不格好なまんまでいいから
その声はどこまでも鳴り響いて


確かな理由を抱いてここまで来たんだ
まだ終わらない旅路なんだ
いつしか想いは形になる この真っ白に染まる朝
忘れられないまま だから


諦めてしまうほど この先沢山の
もうない 迷いはしないよ
かけがえのないもの 溢れてしまうよ
答えは君のその手の中に
離さないで 物語は一歩前へ


諦めてしまうほど この先沢山の
後悔が君を待ってるけど
もうない 迷いはしないよ
この傷も愛しく 思えてしまうほど
重ねてしまうよ 不格好なまんまでいいから
走れ その歩幅で 走れ 声 轟かせてくれ
期待と不安を同じくらい抱きしめて
君と今を紡ぐ未来照らして

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/eve/gunjou-sanka/



💙考察

🌟重要な音表現

『群青讃歌』とはまさしく青春を賛美する歌です。


※讃歌:褒め称える、賛美する
※賛美:褒め称える

褒め称えるという行動は、例えば言葉にして、例えば拍手や足音で、これら全て音に関することだと思いませんか?

この『群青讃歌』において、この音に関する表現がたくさん使われています。

声 轟かす かき鳴らす 鳴り響く 


歌を構成する要素として”音”が主役となっていることが、この『群青讃歌』の特徴のひとつです。


特に  については、僕と君に通じる重要なキーワードになっています。

声についてはまた後述します。




🌟エネルギッシュな情景

さて、音が主役な『群青讃歌』において、歌の風景となっているのは、春雷です。

繋がっていたいって 信じられる言葉
だってもう昨日の僕らにおさらば
青い春を過ごした 遠い稲妻

 
青春ソングでエネルギッシュなものといえば、夏が情景として描かれることが多いように思います。

春の場合は、桜で恋や別れ卒業などが多いように思います。

あえて春雷を背景としているのは、この『群青讃歌』のひとつの特徴であり、メッセージと考えると良いでしょう。

さて、どんなメッセージなのか?


ちなみに小ネタですが、米津玄師さんの歌にそのまま『春雷』がありますね。



春雷とは、春に鳴る雷のことですが、それだけではありません。

特に立春の頃の雷は、春の到来を伝える雷とも言われており、冬眠していた虫たちの目を覚まさせることから「虫出しの雷」とも言われています。

そしてこの、目覚める、という意味がこの歌の中の、ひとつのテーマにもなっているのです。









🌟決別と覚醒の歌でもある

さて、目覚めるというのは何から目覚めるのでしょうか。


春の訪れであれば冬からの目覚め、あるいは夢からの目覚めなどいろいろとあります。

『群青讃歌』の歌詞を読むと 過去 への強い想いがあることが伺えます。

過去を振り返ってばかりじゃ 泣いたっていいんだ
悔しさと痛みだけが 君を肯定するから

「過去を振り返ってばかりじゃ」というフレーズ、その後ろにはきっと だめなんだ という言葉が続きそうですよね。

『群青讃歌』の前半は特に、過去への執着があります。

特に上記の歌詞につながるフレーズ

あっという間に流れる時が
ありのままで在り続ける怖さが
失った時間は取り戻せないけれど
本当は僕はありのままでいたい、今のままでいたいという想いが強いのです。


しかしながら、時は無情にも流れていき今を押しとどめておくことはできません。

必ず変化しなければいけないのです。


歌のはじめではその事実となかなか向き合えず苦しんでいます。

しかし、時が過ぎること、諦めることを受け入れて、迷うことをやめ、たくさんの後悔をさらに重ねていくことを覚悟したときに、もっと前に進めるようになります。



諦めることや後悔を受け入れることは過去との決別、痛みを受け入れながらでも進む変化です。


この変化のエネルギーこそが、この歌の真髄でしょう。

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ここからさらに踏み入れてみましょう。





🌟諦めてしまうことはマイナスじゃない


なぜ、主人公は諦めることができるようになるのでしょうか?

その答えも歌の中に描かれています。

諦めてしまうほど この先沢山の
もうない 迷いはしないよ
かけがえのないもの 溢れてしまうよ
答えは君のその手の中に
離さないで 物語は一歩前へ


「かけがえのないもの 溢れてしまうよ」

諦めて失うものがある一方、その空いたところにはさらにかけがえのないものをたくさん手にしていくことになるのです。

溢れるほどに手にしていくかけがえのないものこそ、未来にある大切なものなのです。

失うからこそ手にできる

同じ痛みを知って、先に進んだことのある人だからこそのメッセージではないでしょうか。


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🌟これはEveさんからのメッセージソング

まずこの曲はボカロというEveさんの原点にも触れていることを指摘しておかなければいけません。

現在大活躍されているEveさんですが、ボカロPとしても活躍されていた頃があり、そこを通ってから現在に至っています。

諦めてしまうほど この先沢山の
後悔が君を待ってるけど
もうない 迷いはしないよ
この傷も愛しく 思えてしまうほど
重ねてしまうよ 不格好なまんまでいいから
走れ その歩幅で 走れ 声 轟かせてくれ
期待と不安を同じくらい抱きしめて
君と今を紡ぐ未来照らして

ラストの歌詞のフレーズにある「この傷も愛おしく思えてしまうほど重ねてしまうよ」

この歌詞にある「重ねてしまう」は、今まさにもがいてる傷ついている君と、そこを通ってきたからこそ君に姿を重ねてしまう僕(歌の主体)の関係性が伺えます。

君と、君の未来、そして僕と僕の過去と僕の未来、

先駆者として活躍するEveさんが、今頑張っているボカロPや、頑張っている人への

「わかるよ、だって僕も通ってきたから」


「だから走りつづけて!必ずかけがえのないものを手にできるから」

こんなメッセージを受け取れませんでしょうか。







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曲名『ゆうせいぼうし』って読めた?
激エモ神曲キターーーー!!
MVの映像美、このアニメーションもすごい!
新進気鋭の映像クリエイターniLさんとタッグを組んでつくられています。
クオリティーが高すぎる!
日本史上初・最大規模の個人アニメーションの祭典「Project Young.」の主題歌です。
「夢を目指すことは必ずしも楽しいことばかりではなく、苦難や辛さもあるが、それでも行く先には美しい未来が待っている」という、Eveによる「好きなことを諦めない」の解釈と哲学が込められている。

Yahoo!記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/57cc51a05666d37c60d187eec290410fff6ab77b
より

曲としてとても素晴らしく、まるで民族音楽っぽい独特な世界観の中で紡がれている歌詞の世界観が、これまたとても奥深いのです。

『遊生夢死』は夢と現実、生と死、狭間で揺れ動く様がとても美しい、神曲です。
ぜひ聴いて、読んでください。


それではいきましょう、let's 深読み!


✍️目次
・歌リンク
・歌詞
・考察
 ・どんな歌?
 ・歌のストーリー
 ・歌の意味



✴️歌リンク

✴️歌詞

漂う思いのせいで 満たされない雨で 立ち込める 爛れてく 鈍色の月 揺蕩うような声で あなたを知って 夢のようでいて 夜を壊せと 手放せと 揺らう心音を ほっとした 感傷的になれば 繰り返しようのない相槌を 白昼夢の底に浸かったまんまの くたばりぞこないへ 遊生夢死 才能ない脳内 唱えよシスターズ 首を垂れることしかないの 愛など満たない 性根はどうしようもないなら 再会を誓う 嫌だ 未だ僕だけをみてと 恋をした 軽薄に染まれば ただ盲目にひたすら歩けと 時折見せる仕草と その眼差しを注いで 目を合わせてくれないようで冥々 瞬くように 酔った夢に生きたくて その闇を劈くような轟音に 踊ることを止めないで はっとした ただ暴君に染まれば その笑顔に真価などないと 唾を吐き捨てるように 優しい言葉を解いて 明日には忘れたようにおどけて 刺さったままの心の傷跡 僕らは逃げるように 踏みにじる想い 隠して 目も当てられない眩むような銘々 あなたにとってどんな夢を描いて 唇を噛みしめる間もならないまま ふり落ちる涙は見せないで 弱さは見せないで 本当は言いたかった 綺麗ごとだけでは 蜃気楼に惑うの あなたは眩しいくらい 美しい未来だ 恋をした 誰も知らない世界で 願ったあの日の物語へと

YouTubeより


✴️考察 

❇️どんな歌?


『遊生夢死』というタイトルもかなり特徴的ですね。

こちらの言葉ですが四字熟語として辞書的にはでてきます。


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ただ、この曲名は『ゆうせいぼうし』と読みます。
これはEveさんのTwitterで呟かれていますので間違いありません。

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夢という漢字には、実は音読みにボウという読み方があるのです。

このようなちょっとした読み方の違いは、曲名としても単純にこの四文字熟語そのままではないよ、という意図ではないかと考えられます。

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[外]ボウ
↑表外読みといって常用漢字にはあるもののそこには記載されていない読み方のことです。


さて、この『遊生夢死』の歌、Eveさんによる
「夢を目指すことは必ずしも楽しいことばかりではなく、苦難や辛さもあるが、それでも行く先には美しい未来が待っている」

この、好きなことは諦めないの解釈と哲学がどのように歌に入っているのでしょうか?

歌の世界を読み込んでいきましょう!



❇️歌のストーリー

『遊生夢死』は、丁寧に歌詞を見ていくほうがよさそうなので、冒頭から順番に読み込んでいきましょう。


まずは冒頭、歌の世界観を表す導入です
漂う思いのせいで 満たされない雨で
立ち込める 爛れてく 鈍色の月
叙情的な情景での導入になっていますね。

雨も月も象徴的な存在です。

雨は涙の象徴、月は憧れ(おそらく夢)の象徴ではないかと思います。

つまり、
「満たされない雨」→悔しさによる涙

「爛れてく鈍色の月」→腐っていき次第に輝きを失う夢

このように考えられますので、美しくも悲しげな情景を歌いつつ、諦めつつある夢と思うようにいかない現実、が歌われています。

揺蕩うような声で あなたを知って
夢のようでいて
夜を壊せと 手放せと 揺らう心音を
「揺蕩うような声」
これはどちらも揺れ動き迷っている心、気持ちのことをさしています。

特に、あなたを知っていて、まるで夢のようで、
そして夢を諦めろ、手放せといってきています。

それにより主人公の心は揺れ動いています。
「揺らう心音」

そしてそんな声を受けて、どこかほっとしてしまうような気持ちを主人公は持っています↓
ほっとした 感傷的になれば
繰り返しようのない相槌を 白昼夢の底に浸かったまんまの
くたばりぞこないへ

白昼夢の底に浸かったまんまのくたばりぞこないへ
↑これが今の主人公のことを表していますね。

遊生夢死
才能ない脳内 唱えよシスターズ
首を垂れることしかないの
愛など満たない 性根はどうしようもないなら
再会を誓う 嫌だ
未だ僕だけをみてと


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MVも一緒にみていただくとここは歌詞の世界観がわかりやすいと思います。

「シスターズ」↑は神に祈る修道女であることからわかるように、実はこの歌のシーンから

という存在がちらちらと世界観の中で見えてきます。

「首(こうべ)を垂れるしかないの」はまさに祈るしかないという意味。

「未だ僕だけをみてと」というように、神に自分を見て欲しい、という願望が歌われているのです。


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夢を叶えるために神頼み‥を想像できますよね。
この見るというのもキーワードのひとつとなってきます。 
恋をした 軽薄に染まれば
ただ盲目にひたすら歩けと
「恋をした」とありますが、実際に恋愛という意味ででているわけではなさそうです。


「軽薄に染まれば ただ盲目にひたすら歩けと」
恋は盲目、また一目惚れを連想させます。
時折見せる仕草と
その眼差しを注いで
ここは私の解釈なのですが、

まるで恋をするかのように盲目にひたすらに前に進むしかない

という夢に向かう進み方について触れているのだと考えます。
目を合わせてくれないようで冥々
瞬くように 酔った夢に生きたくて
その闇を劈くような轟音に
踊ることを止めないで
このフレーズでは先の見えない暗さについて触れられています。


「冥」とは暗闇のこと。ただの闇ではなく、神仏や死者の世界など超常的なものにも使われる漢字です。

「瞬くように 酔った夢に生きたくて」とは、刹那的な生き方という意味でしょう。

「その闇を劈く(つんざく)ような轟音に 踊ることを止めないで」
劈くとは激しい勢いで引き裂くようなという意味です。

刹那的な生き方で闇の中を踊り続けている、そんな闇を引き裂くような轟音、これが諦めを促すような声なのか、それとも別の何かなのか。

とにかく踊ること、前に進むことを諦めてはいけないのです。

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このMVで右目?のないこの人物もかなり印象的ですよね。
闇、見る、というところが象徴的に描かれていると思うのです

はっとした ただ暴君に染まれば
その笑顔に真価などないと
唾を吐き捨てるように 優しい言葉を解いて
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「はっとした」とあるように、このフレーズは先ほどまでの展開から、次の展開への転換になっています。

これもおそらくなのですが、ここまでの展開ではただひたすら闇の中を夢に向かって進んでいく、という内容でした。

しかし、ただ暴君となって夢に向かって突き進んでしまって、その夢を叶えたとしても、そこに意味はないということに気づいたということでしょう。

優しい言葉とは周囲の人々からなのか?

(このMVだと血のように見えますよね…)


夢を叶えるのはなんのため?に立ち返るという転換なのです。

明日には忘れたようにおどけて
刺さったままの心の傷跡
僕らは逃げるように 踏みにじる想い
隠して
このフレーズの中で考えるべきは
「踏みにじる想い」とは誰の想いなのか?という点です。

優しい言葉をかけてくれる人々の想いなのか?

それとも、先ほどのフレーズにあった、本当はその人たちの言葉に耳を傾けなければいけない、という自分の想いなのか?

想いを踏みにじりながらも、心の傷跡を刺さったままにしながらも前に進んでいきます。

ここでもうひとつ気をつけるポイントは
「僕ら」という複数形になっていることです。

ずっと僕という一人称だったのですが、ここからは僕らという複数形になっていて、視点が拡張されています。

「僕ら」とは、メタ的な読みをすれば、この歌の意味合いにもある夢を目指す人々、僕と同じく夢を追う人々のことではないかと考えられます。

実は、痛みを抱えながら夢を追っているのはひとりではないんだよ、ということが歌われているのです。

そして次のフレーズもこの痛みを引いていますね。
目も当てられない眩むような銘々
あなたにとってどんな夢を描いて
唇を噛みしめる間もならないまま
ふり落ちる涙は見せないで


↑「銘々」は、言葉の意味としては「ひとりひとり・おのおの」という人に関する言葉です。

眩むような人々、夢に向かって頑張っている人は輝いて見えるとはよくいうことですが、

先ほどの「僕ら」のことでしょうか。
夢を追う人は、唇を噛みしめる、涙、このような弱さを見せないで、進んでいくのです。

弱さは見せないで 本当は言いたかった
綺麗ごとだけでは

しかし、そんな弱さを見せないでいる人も、本当は言いたかったのです。

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綺麗ごとだけではないということを。
蜃気楼に惑うの あなたは眩しいくらい
美しい未来だ 恋をした 誰も知らない世界で
願ったあの日の物語へと


ラストフレーズは深読みが捗る歌詞です。
「蜃気楼」とは光の屈折でできるものですよね。


つまり、光によって生み出されるものであり、夢という輝き、光があるからこそ惑うのである、という表現なのではないか?と考えられます。


「あなたは眩しいくらい美しい未来だ」この表現も深読みポイントです。

ここまでの歌詞の中で、光っていたのは夢だけではありませんでしたよね。

そうです、夢を追っている人もまた輝いているのです。

「あなた」=「僕ら」でもあると考えられます。


そしてラスト
「恋をした」は途中の歌詞でもでてきたフレーズですよね。

そして、ここでは恋愛の意味ではなく、恋をするように夢に向かうのだ、という表現のうちだと考察しました。

「あの日の物語」とは、夢のことであると考えられます。

「誰も知らない世界」、これはひとりひとりの世界のことだと考えます。

つまり

ひとりひとりの世界で
あなただけの夢に向かって
ひたむきに頑張り続けているあなたこそ
輝いていて
明るい未来になる存在なのだ

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という意味なのではないでしょうか。


❇️歌の意味

さて、『遊生夢死』の歌詞を丁寧にみてきました。


遊生夢死は、四字熟語としては生き方についての言葉です。

この歌は夢を目指すこと、夢を追う人の生き方とは?という点にスポットライトが当たっています。


夢を追うこと、夢を追う人は明るい未来に向かって輝いています。

しかしそれだけではありません。

どんな辛くてもひたむきに進み続けなければならないという痛みも抱えているのです。

まるで恋のように、盲目的になりながら闇の中を夢という光だけを見て進まなければいけない

周囲の優しい人々から止められたり諦めそうになってもそんな声に負けずに進まなければいけない

でもそんな人々だからこそ
ひとりひとりが輝いているのです



夢を追う人、そのひとりひとりに幸あらんことを。


✍️あとがき


この曲に一目惚れしました。


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ポスト鬼滅の刃!アニメ呪術廻戦オープニングテーマ「廻廻奇譚」をご紹介!
ダークで妖しい、でもカッコイイ!

アニメについては正直ごめんなさい、まだ見てません。
奥様がドハマリして一気見したらしいです。
エンディングのダンスのほうにもハマったらしい。
一方、私はこのMVをYouTubeで見て聴いて、カッケー!ってなってるだけです。
呪術廻戦の知識は、呪いと呪いでバトルする話、ということだけ知っている状況です。
このカッケー歌を深読みしましょう!

⭐️歌詞
有象無象 人の成り
虚勢 心象 人外 物の怪みたいだ 虚心坦懐 命宿し
あとはぱっぱらぱな中身なき人間 寄せる期待 不平等な人生
才能もない 大乗 非日常が 怨親平等に没個性
辿る記憶 僕に
居場所などないから 夢の狭間で泣いてないで
どんな顔すればいいか わかってる
だけどまだ応えてくれよ 闇を祓って 闇を祓って
夜の帳が下りたら合図だ
相対して 廻る環状戦
戯言などは 吐き捨ていけと まだ止めないで まだ止めないで
誰よりも聡く在る 街に生まれしこの正体を
今はただ呪い呪われた僕の未来を創造して
走って 転んで 消えない痛み抱いては
世界が待ってる この一瞬を 抒情的 感情が 揺らいでいくバグ
従順に従った欠陥の罰
死守選択しかない愛に無常気
声も出せないまま 傀儡な誓いのなき百鬼夜行
数珠繋ぎなこの果てまでも 極楽往生 現実蹴って 凪いで 命を投げ出さないで 内の脆さに浸って
どんな顔すればいいか わかんないよ
今はただ応えてくれよ 五常を解いて 五常を解いて
不確かな声を紡ぐイデア
相殺して 廻る感情線
その先に今 立ち上がる手を ただ追いかけて ただ追いかけて
誰よりも強く在りたいと願う 君の運命すら
今はただ 仄暗い夜の底に
深く深く落ちこんで 不格好に見えたかい
これが今の僕なんだ
何者にも成れないだけの屍だ 嗤えよ 目の前の全てから 逃げることさえやめた
イメージを繰り返し
想像の先をいけと 闇を祓って 闇を祓って
夜の帳が下りたら合図だ
相対して 廻る環状戦
戯言などは 吐き捨ていけと まだ止めないで まだ止めないで
誰よりも聡く在る 街に生まれしこの正体を
今はただ呪い呪われた僕の未来を創造して
走って 転んで 消えない痛み抱いては
世界が待ってる この一瞬を

⭐️歌詞を一緒に読み解こう(意訳)
歌詞を冒頭から順番に意訳していきます。

※注意
読みやすくするために、存在しない言葉や意訳を足しています。
有象無象 人の成り
虚勢 心象 人外 物の怪みたいだ 虚心坦懐 命宿し
あとはぱっぱらぱな中身なき人間

人の形をしたくだらないものたち、
虚勢をはったりイメージだったり、もはや人外の物の怪みたいだ。
先入観を捨て広く平等にみることのできる者だけが命を宿している。
後はもうぱっぱらぱな中身のない人間だ。


寄せる期待 不平等な人生
才能もない 大乗 非日常が 怨親平等に没個性


期待を寄せても不平等な人生だ。
才能もない。悟りに導かれるような非日常が、
敵も味方も関係なくおきる。
でもそれって没個性じゃない?

辿る記憶 僕に
居場所などないから

夢の狭間で泣いてないで
どんな顔すればいいか わかってる
だけどまだ応えてくれよ

記憶を辿ってみても僕には居場所などないから
夢と現実の狭間で、
泣いている場合じゃない。
どんな顔をすればいいかはわかっている。
だけどまだ応えてほしい。


闇を祓って 闇を祓って
夜の帳が下りたら合図だ
相対して 廻る環状戦
戯言などは 吐き捨ていけと まだ止めないで まだ止めないで
誰よりも聡く在る 街に生まれしこの正体を
今はただ呪い呪われた僕の未来を創造して
走って 転んで 消えない痛み抱いては
世界が待ってる この一瞬を

闇を祓ってくれ。 闇を祓ってくれ。
夜になったらそれが合図だ。
闇と相対して、廻るような永遠の戦いが始まる。
戯れ言などは吐き捨てていけ。
まだ止めないでくれ。まだ止めないでくれ。
誰よりも賢く、この街に生まれた、この正体が知りたいんだ。
今はただ呪い呪われた僕だけど、
僕の未来を創り出そう。
走って、転んで、消えない痛みを抱いたままでいい
世界が待っている僕の未来を創り出すその一瞬を創り出そう。


抒情的 感情が 揺らいでいくバグ
従順に従った欠陥の罰
死守選択しかない愛に無常気
声も出せないまま 傀儡な誓いのなき百鬼夜行
数珠繋ぎなこの果てまでも 極楽往生 現実蹴って 凪いで 命を投げ出さないで 内の脆さに浸って
どんな顔すればいいか わかんないよ
今はただ応えてくれよ

抒情的だなんて、そんなのは感情が揺らいでいくバグだ。
従順に従って得られただけの感情なんて、そんなのは欠陥の罰だ。
死守という選択しかない愛なんて儚いだけだ。
声も出せないまま
傀儡のようになって、誓いもないのにただ百鬼夜行に加わっていく。
死へと続く数珠繋ぎなこの果てまでも。
極楽へ、死んでしまうのかい?
現実を諦めて安らかな心を手にしたとしても
命を投げ出しちゃいけないよ。
心の内の脆さに浸っていては
どんな顔をすればいいかなんてわからないよ。
今はただ応えてくれよ。



五常を解いて 五常を解いて
不確かな声を紡ぐイデア
相殺して 廻る感情線
その先に今 立ち上がる手を

人の真理を解いて 人の守るべき真理を解いて
不確かな声を紡ぐ思考と
ぐるぐると廻る感情とを相殺して
その先に向かって今立ち上がって手を伸ばせ。
ただ追いかけて ただ追いかけて
誰よりも強く在りたいと願う 君の運命すら
今はただ 仄暗い夜の底に
深く深く落ちこんで 不格好に見えたかい
これが今の僕なんだ
何者にも成れないだけの屍だ 嗤えよ 目の前の全てから 逃げることさえやめた

イメージを繰り返し
想像の先をいけと

ただ追いかけて ただ追いかけて
誰よりも強く在りたいと願う君の運命すら
今はただ仄暗い夜の底に
深く深く落ち込んでいて希望もない。
「不格好に見えたかい?」
これが今の僕なんだ
何者にもなれないだけの屍だ 嗤えよ
目の前の全てから逃げることさえやめた。
イメージを繰り返す。
想像の先をいけというイメージを繰り返す。

闇を祓って 闇を祓って
夜の帳が下りたら合図だ
相対して 廻る環状戦
戯言などは 吐き捨ていけと まだ止めないで まだ止めないで
誰よりも聡く在る 街に生まれしこの正体を
今はただ呪い呪われた僕の未来を創造して
走って 転んで 消えない痛み抱いては
世界が待ってる この一瞬を

闇を祓ってくれ。 闇を祓ってくれ。
夜になったらそれが合図だ。
闇と相対して、廻るような永遠の戦いが始まる。
戯れ言などは吐き捨てていけ。
まだ止めないでくれ。まだ止めないでくれ。
誰よりも賢く、この街に生まれた、この正体が知りたいんだ。
今はただ呪い呪われた僕だけど、
僕の未来を創り出そう。
走って、転んで、消えない痛みを抱いたままでいい
世界が待っている僕の未来を創り出すその一瞬を創り出そう。

⭐️歌の意味 :   自分の未来を創り出せ

没個性で周囲に流されてばかり世界で
今はただただ呪い呪われた
何者にも成れていない僕だけど、
戦いを繰り返し、闇を祓って、想像の先へ!
僕の未来を創造するんだ!!

↑これがすごーくざっくりとまとめた歌のメッセージです。

しかし、それだけがこの歌の意味ではありません

⭐️輪廻の考え

廻る、という言葉がキーワードになっていることからも想像できましたが、やはりこの歌の背景には仏教や輪廻という世界観があります。
images (2)

実は冒頭の歌詞から「人外、物の怪みたいだ」という言葉があり、既にそこから輪廻転生(人だけではなく様々な魂が様々な形になる)を指しています。

そんな世界の中で
歌詞中に登場する僕は、
誰よりも聡く在る 街に生まれしこの正体を

誰よりも賢いために、この世界がただただ輪廻転生を繰り返し続けているだけの世界なのだと気づいてしまいます。
しかもその世界とは‥


⭐️戦い続ける地獄

相対して 廻る環状戦

怨親平等に没個性

この歌の世界は廻る戦いの世界
廻る廻る戦いが続く世界です。
images (1)
※等活地獄
=地獄の世界の中で、一番浅い場所に位置するエリア。殺生をすると、ここに落ちます。この地獄に落ちると、死者同士で鉄の爪で相手を引き裂き、骨になるまで戦います。
↑怨親平等が暗示しているのはこの地獄か?

地獄での服役期間(戦いの期間)を終えたものからまた輪廻転生によって生まれ変われると言われています。

この、戦いが続いている地獄にいるんだ、ということに僕は気づいてしまったのです。


⭐️人を人たらしめるものはなんだ
歌の中で五常という人の守るべき五つの恒常不変の真理を解いて、という言葉があります。
五常を解いて 五常を解いて
不確かな声を紡ぐイデア


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五常とは
・仁‥ほどこしの心。優しさ。
・義‥人助けの心。義侠心。
・礼‥礼儀、礼節の心。
・智‥正悪を真に理解できる知恵。
・信‥信頼されるような人になること。

この五常を解き明かすことによって、
不確かな声=歌詞中に度々でてくる応えてくれよ、未来への道筋に繋がるヒントのこと?ではないかと考えます。
そのヒントを紡ぐことになる思考、理念が、この五常を解き明かしたときに手にはいるのです。

つまり、僕は人になろうとしている



⭐️強くなりたい君と想像を超えたい僕

ただ追いかけて ただ追いかけて
誰よりも強く在りたいと願う 君の運命すら
君という存在は、本当にここだけにでてきています。
実はこの君の正体は僕の前世の姿(輪廻)ではないでしょうか。
ただ追いかけて追いかけて強くなろうとしていただけの君(僕)、それは輪廻から出ることはできませんでした。
僕は気づいたのです。
強くなることが輪廻(地獄)から脱する手段ではない。
「想像の先」五常の理念の先へ行くことが必要なんだと、僕は気づいたのです。


💗メッセージ : 強さより在り方が大事

この歌の本当のメッセージ

自分はどうやって生きよう、自分とはなんだろう
そんな答えのない問いに対して

周りに合わせるのではなく、
戦う強さが重要なのではなく、
人として、自分自身として、どう在りたいか
想像し、イメージし、その先へと、それを超えるようにと創りだしていくことが大事なんだ

そう教えてくれていると受け取りました。


⭐️言葉の意味一覧

・有象無象‥世にたくさんある、くだらないもの。
・虚心坦懐‥先入観を持たず、広く平らな心。また、そうした心で物事に臨む態度。
・大乗‥多くの人々を悟りに導き救済するため、自己を捨てて修行し仏の境地に達するとする教え。
・怨親平等‥敵を憎まず、味方をひいきせず、両者を平等に扱うこと。
・祓って…お祓いとは罪や汚れや災厄などの不浄を心身から取り除くための神事・呪いである
・廻る‥輪を描くように経て行く。その時刻を過ぎる。
・環状戦‥(造語)環状線は環状になっている路線、道路のこと。
・夜の帳が下りる‥になる。夜になって暗くなるさまを、垂れ絹が下りたことにたとえたもの。
・無常気‥世の中をはかなく思う心。
・極楽往生‥死んで、極楽浄土に生まれること。また、安らかに死ぬこと。・五常‥儒教で、人の守るべき五つの恒常不変の真理。仁・義・礼・智(ち)・信。
・聡く‥理解が早い。賢い。敏感。
抒情的(叙情的)…非常に感慨深い様子。対象に対して情緒溢れるものを感じること、胸を締め付けるような切なさを超えた深い感動を指すもの。
・イデア‥思考、理念、意見、判断



✍️あとがき
すっごく楽しかった!!
格好いい歌で、歌詞の意味は本当にパッと聞き取れず、わかりづらいとさえ思いました。
しかし読み解けば読み解くほど、実はストーリーとしてしっかりしていることがわかり、メッセージ性や世界観がしっかりしていることがわかり、
もうわくわくして読み解きました。

きっともっと深い意味もあると思います。
アニメと照らしあわせるとまたより味わい深いのでしょうね。


それでは、また次の歌で!



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🎤ねじるちゃん



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